ワイキキ・ダウンタウン
歴史街道ツアー
Hawaii Historic Tour
さゆり ロバーツ
ツアーガイド/ライター/レクチャラー/「アロハプログラム」キュレーター/翻訳家/ブロガー
皆様、アローハ!
「ワイキキ・ダウンタウン歴史街道ツアー」ガイド、さゆりロバーツです。
2002年にハワイに移住してから、まもなくツアーガイドとしての仕事が始まりました。移住した時点では、ハワイに関する知識はほぼゼロ!こんな私がどうしてハワイの歴史や文化をお伝えする仕事を始めたのか、私はどんな人間なのか、お伝えしたいと思います。
ハワイ移住前は、英会話講師
東京生まれの茨城育ち。筑波大学比較文化学類にて、北米の歴史・文化・政治を専攻した後、英会話スクールに就職。英会話講師が肌に合っていたようで、英会話イー〇〇にて1歳のクラスから成人クラスまで、ほぼ全ての年代の方への授業を担当し、最優秀教師賞まで受賞してしまいました。
ハワイ移住後は、本を出版
英会話スクールでの同僚が夫となり、彼の育ったハワイへの移住が決まりました。英会話講師からハワイで日本語講師になろうと、日本語教育のコースを修了し、スーツケース二つだけで移住。ワイキキの安いホテルでの暮らしが始まりました。
家も仕事も探さなくちゃいけないプレッシャーの中、密かに考えていたのは、英会話講師の経験と、日本語教育コースで学んだことを合体させて、本を書くこと。あらゆる出版社に連絡し、ついに形にしてくれる会社に出会いました。
『お母さんが教える子どもの英語』(はまの出版)
私、ツアー参加者なのですが…
長男が生まれ「そろそろ地元のことも知らないと」と、息子をベビーカーに乗せて参加したQueen's Tour。ワイキキを歩きながら、歴史を教えてくれるツアーでした。ガイドさんは日系人のアンティ・キキ。カピオラニ・コミュニティ・カレッジでハワイの歴史とハワイ語のクラスで教鞭をとる立派な方でした。
ツアーが終わり、お礼を言いにアンティ・キキに話しかけたところ、
「今日は来てくれてありがとう。ツアーが英語なので、日本人の方は途中で皆帰ってしまうの。あなたが日本語でツアーをやってくれないかしら。」
3か月間の猛勉強
ハワイの王様の名前でさえ、二人位しか知らなかった当時の私。でもなぜかこの時、口から出てきた言葉が「私でよければ。」
帰り道。そう気軽に答えてしまってよかったのか悩みましたが、「やってみれば出来るかも!」と、まさかの開き直り。ツアー主催者の元を訪れたところ、その場でガイドとして採用されてしまいました。
「あなたのツアーは3か月後からね。それまで頑張って勉強しておいて。」
人生で一番勉強した3か月間でした(涙)。アンティ・キキにもたくさんお手伝いいただき、ツアーで話す内容もようやく固まり、主催者の方のOKをいただいて、ツアーガイドさゆりロバーツが誕生しました。
人々の優しさに感謝する毎日
しばらくしてQueen's Tourが中止となってしまいましたが、主催者の了承をいただき、会社を設立して私一人で続けていくことにしました。
もちろん最初は大変な思いをしましたが、ハワイ・オアフ観光局や雑誌社の皆さんなど、たくさんの方々に支えていただき、ラジオ、テレビなどにも出させていただけるようになりました。今でも感謝の気持ちは変わりません。
そして今…
皆さんの「ハワイについて知りたい!」にすぐ応えられるよう学び続けながら、ツアーに加えて、レクチャーやコラムの執筆、映像やウェブサイトの翻訳、ハワイ州観光局主宰のハワイについて学ぶサイト「アロハプログラム」のキュレーターとしての活動など、毎日様々な仕事をしています。
と、このような経験をしてきた私ですが、いつも心にあるのは、仕事でも、ツアーでも、これまで出会った方々への感謝。皆さんへの恩返しの気持ちで、それぞれの仕事に全力投球です。
皆さん、ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございました!
さて、今日も皆さんの「ハワイについて知りたい!」に応えるために、まずは美味しいものを探しにいかなくっちゃ(笑)。…いや、それも大事な情報収集活動ですから!